サロンオーナーの本棚

読書好きのサロンオーナーが、美容から経営に関する本を紹介していきます。

素敵にアロマテラピー 乳がんの人の心と体に

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サロンワークの中に、アロマを使った施術があります。アロマを用いるのには、ただ香りが好きなだけではなく、その効能なども考慮して、オイルをブレンドしていくのは、セラピストの責務でもあります。
つまりは、正しい知識を持って、クライアントの求める施術をして、お役に立つのが使命です。
 
厳しめの書き出しですが、本当にクライアントのためになる施術ができているか、今一度考えてみました。
 
今回紹介するのは「素敵なアロマテラピー」。アロマを楽しむ内容かと思えば、副題は「乳がんの人の心と体に」となっています。
実際読んでみると、アロマを楽しむ本には違いないのですが、乳がんの人が安心して楽しめる方法が紹介されているのです。
 
乳がんの方には、アロマトリートメントをはじめとした、体液循環を促進する施術はできません。
 
加えて、使えないアロマもあります。アロマの中には、女性ホルモン様作用を持つものがあります。それらは、使用するのは控えなくてはなりません。
アロマだけでなく、ハーブにも使えないものがあります。
それらを踏まえておくのは、セラピストとして、決して無駄な知識になりません。
使えないものをお伝えすることで、逆に使えるアロマを提案できるからです。
 
乳がんの方にとって、アロマトリートメントができなくても、治療の段階に応じて、アロマでケアができるのです。
 
この本では、入院中、術後、放射線治療後、化学療法中と、その時に応じたケアの仕方が載っています。
 
ご病気を持つ方にとって、正しい知識は常に欲しているのものではないでしょうか。
アロマでケアをしながら治療ができたら、心穏やかに、そして前向きになれると思います。
 
乳がんになられたクライアント様がいらっしゃったら、サロンワークはもうできないとお断りするだけでなく、トリートメント以外のケアをお伝えするのもセラピストの役割ではないでしょうか。
 
正しい知識を身につけてのご提案、またはこの本「素敵にアロマテラピー」を紹介する。セラピストには、サロンワーク以外にも、人様を癒すことは限りなくあると思います。
 
常にクライアントに寄り添ったセラピーを行えるサロンであり続けたいです。